ウォーキング 大牟田2

2022年04月30日、快晴の大牟田ウォーキング。いつもは宮原抗と動物園を回るのが常であったが、今回は新しく石炭産業科学館とクルージングのコースということで何となく、気分をそそられたので参加してみた。博多駅から荒尾行きの電車に乗り換え、延々走って大牟田駅に到着。それにしても大牟田は遠い。電車に1時間半揺られてやっと着いたという気分だ。昔、仕事をしていた頃、よく仕事を休む後輩がここの住所だったのだが、この距離を毎日通勤するのは無理だ。今になって後輩の気持ちがわかった。そんな長い旅を終えてやっと着いた大牟田駅。スタート時間を15分遅れての到着だ。受付へと駆けていくと、並んでいる人は誰もいない。たった今降りてきた人達だけだ。

早速、受付でコース表をもらい、急いで歩く準備を済ませてスタートだ。

駅前で記念写真を撮っている人達の横に、大牟田市内を走っていたであろうチンチン電車の展示がしてあった。懐かしいなあと思いつつ、我に返ってコース表を見ながらひたすらまっすぐ歩く。途中の大牟田総合庁舎を横目に、さらにまっすぐ、まっすぐ歩く。目の前に有明海沿岸道路が見えてきた。これをくぐれば左に折れるはず。

有明海沿岸道路を超えると、イオンモールが見えてきた。それにしてもイオンモールって何処も広い土地を持ってるなあと、感心しつつ道に沿って左へと折れていく。すると右側の帝京大学の前に、金属で出来た恐竜のオブジェ。その横に、第一の目的地である石炭産業科学館が見える。

石炭産業科学館の中に入ると、石炭の展示や、蒸気機関車、炭鉱模型などが展示してある。一通り見終わると、何やら奥の会場に並ぶ人達。その後方に自分も興味津々で並んでみる。

並んだ先はエレベーターの前。後ろから押されながらその中へと入って行く。すると、シャッターが閉まり、ガタンといいながら動き出す。どうも地階へと降りていくみたいだ。しばらくすると、またガタンといいながら目の前の扉が開く。あっという間に地下400mに到着したみたいだ。薄暗い中を突き進んで行くと、掘削機等が展示されている。思わずシャッターを切る。それにしても地下に良くこんな機械を展示してるなあと感心しながら先へと進む。

一通り見終わった後、またエレベータに乗るのかと扉を開けると、目の前には見た事がある石炭の展示品。ここにも同じ物が並んでいるのかと半信半疑で扉を開けていく。すると目の前に、広大な空模様。そう、地下に潜ってるように演出していたみたいだ。思わずくすっと笑う。

石炭産業科学館を後にした御一行は、にやけながらもまた先へと進む。途中、浄化センターの建物。自然生態園の立て札を見ながら先へと進む。

道の右手に公園らしきものが建ち並んでいる。コース表によると、ここが諏訪公園みたいだ。公園内をぶらりと歩く。それにしてもいい天気だこと。そうこうしている内に、いつのまにか出口へと進んでいるみたいだ。

左手に見える有明海沿岸道路に沿うように歩く。そしてその下を潜ると、赤レンガの塀が建ち並ぶ。まるで函館港を連想させる。また目の前にはアーチ状の橋。ここは何とも情緒豊かな場所なんだ。そんなリッチな気分も束の間。ウォーキングの標識は現実を思い起こし、急ぐようにして一行は橋を渡る。

橋を渡って束の間、何やら洋風な佇まいが見える。近づいていくとレストランの看板。ここは三井港倶楽部みたいだ。中には入れそうにないので、横のブロック塀を潜って先へと進む。

目の前に現れた入昇坑口。つられる様に中へと入って行くと、炭鉱掘削機械や、トロッコ列車が寂れた状態で飾られている。どうやらここは三川抗跡みたいだ。三井港倶楽部、三川坑跡をさらりと見終わった後は次の目的地へと進む。

一行は、クルージング船目指して三井港へと進む。松林を抜けて着いた先は遊覧船発着場。どうも港に浮いている船が目的の遊覧船みたいだ。受付で切符を売ってはいるが、近くには大勢の人が待ちわびているみたい。こりゃ、何時間も待たなければならないみたいなので、仕方なくこのクルージング船を後にする。

渋々Uターンした一行はクルージング船を目指している人達と離合。「クルージング船。待ってる人、めちゃくちゃ多いよ。」と声を掛けたいが、小生ほど、早々に諦めて途中で帰る人も、そうは居るまい。」そっと見守って右へと曲がる。途中、三池税関支署が見えてきたけど、中には誰もいないのでさらりと見て三池税関支署を後にする。

小高い丘を登り切ると、街並みが見えてきた。そんな街中を歩き続けると、熊本県荒尾市の看板がみえてきた。県を跨いでの歩行を記念に思わず写真に納める。ゴール間近に現れた万幸堂のパン屋さん。記念に名物のメロンパンを買おうと店内へと入る。が、メロンパンは売り切れ。仕方なくアンパン、クリームパンを買って店を後にする。

暑い中をひたすら歩き続けて、やっと着いた荒尾駅。ゴールでスタンプを戴いて、帰りの列車を待つ。門司・小倉直通は2時間に一本位だったので、鳥栖止まりの電車を待つことに。これは、30分に一本のペースだ。待つこと10分。クルージング船のキャンセルを悔いながら荒尾を後にする。