ウォーキング 佐賀2

2024年3月10日、JR九州ウォーキング春編が昨日からいよいよ始まった。今日のコースは佐賀で11キロという、とんでもない距離のコースだ。行くか行くまいか迷ったが、天気が良すぎるので思い切って参加してみた。人が多いと競争意識が生まれるので、ちょっと遅れて家を出、福工大前駅から鈍行で鳥栖まで行き、佐賀行きの鈍行に乗り継いだ。スタート開始から遅れての到着だが、わずかな時間しか遅れていなかったので、スタート列が動いている最中だ。まだまだ人がいっぱいの中、最後列に並び、受付を済ませ、コース表を戴いたら、いざ出発。

頂いたコース表を見てみると、それほど長い距離ではなさそうだ。ひな祭りがあるみたいなので、のんびり眺めながら歩いてみようと思う。とりあえず白山アーケードを目指して、いざ出発。

まもなく佐賀市街地を歩いていくと、至る所に銅像が建てられていたので、写真に納めてみる。公園内では、鍋島直正、鍋島茂義、古賀穀堂の銅像から始まり、奥に、佐野常民、枝吉神陽、島義勇。さらに奥には、大隈重信、副島種臣と、まだまだ銅像はあったが、きりがないので、公園の外へと飛び出し、再びコースを回る。歩道の至る所にも銅像が建てられていたので、再び写真に納めてみた。辰野金吾、曽禰達蔵。黒田チカ、志田林三郎。まだまだ銅像は沢山、建てられていたが、この辺で写真を仕舞い、先へと進む。

白山名店街の看板が見えてきたので、アーケードの中へと入って行った。コース表には北島本店が載っているので、そこを目指して歩き、中を覗いてこの店を後にした。暫く歩くとバルーン通りの看板が見えてきたので、中へと入り、コース表にあるエスプラッツを目指して先を急いだ。エスプラッツがわからず、先へと進むと、SUSIEというハンドメイドのお店があったので、中をぐるりと覗いて後にした。暫く歩くとPLAZA656が見えてきた。ここがコース表の656広場であろう。ステージでの練習風景を見終わって、先へと急ぐと、開運さが恵比寿ステーションという建物が気になったので、中を覗いてみる。店の中は恵比寿様等のグッズが置いてあり、さらりと見終わって、店を出た。暫く歩くと、長崎街道のアーケードが見える。ここを通り抜けると、ひなまつり会場だろう。

旧古賀銀行の中へと入って行くと、中央に雛壇がいくつも飾られており、2階に登っていく階段を利用した雛壇を見ることができた。さらに天井を見てみると、折紙による吊るし飾りも見ることが出来、派手やかな色どりに思わず写真に納め続けた。

旧古賀銀行を出ると、道を挟んで正面に鍋島段通の看板が見えたので何だろうと思い、近寄ってみたところ、部屋の中で織物を織られているのが見えた。「鍋島緞通」、この風雅な響きをもつ敷物は佐賀が発祥の地だそうだ。ペルシャ絨毯のような編み方に見入って、他にも絨毯が無いかなと各倉庫の中を見回っていると、棚に並べられたいくつもの絨毯と出会えた。

鍋島段通を出ると、道を挟んで正面の旧古賀家の門を潜る。武家屋敷風の風格があり、屋敷の奥へと進むと、ハイカラな男女の服装が飾られてあった。古賀銀行の頭取だけあって、気品を感じる。ここでも雛壇が飾られていたが、琴が並べられているだけで、日本の情緒を感じ、気品が感じられる。

旧古賀家を出ると、旧牛島家の窓越しに一風変わった人形が飾られてあったので、興味をそそられ中を覗いてみると、虫の飾り物が置かれてあった。雛壇も紙を丸めたような質素な飾りだ。花も質素に飾られている。変わった作りなので、受付の方に聞いてみると、外国の人が作られたそうだ。なるほど海外には、このようなひな祭りがないから、感性に任せて作られたのだろう。これを機に日本の文化を広めてもらえたらうれしい。

旧牛島家の変わった雛壇を見終わった後は、旧三省銀行へと進んで行った。最初に現れたのは、豪華絢爛な「鍋島緞通」の古典柄が飾られている。次に雛壇、つるし飾りと次々ときらびやかな飾りが現れる。さらに奥へと進んで行くと、「鍋島緞通」の織物が部屋中に飾られ、たくさんの色に囲まれ、目の保養になった。

旧三省銀行を出ると、往路の最後の見学場所、南里邸へと足を運んだ。門を潜り中へと入って行くと、いつものように雛壇が厳かに飾られている。時間も大分経ってきたので、先を急いで奥へと進むと、そこにはずらーり並んだ雛壇が所狭しと四方を囲みながら並んでいるではないか。思わずシャッターを押し撮り続ける。ひと段落した後で、南里邸を後にした。

南里邸から肥前通仙亭、旧福田家のある復路へと足を運ぶ予定だったが、道を曲がり損ね、方向感覚を失ったので、急遽、大隈重信の看板を頼りに、大隈重信記念館へと足を運んでみた。途中、じっとこちらを見ているサギがいて、作り物かと思ったら本物だったので、思わずシャッターを切る。暫く歩いて、やっと大隈重信記念館に到着。入場料を支払い、館内や世家を見て回った。

大隈重信記念館を出て、迷子のまま歩き続けると、佐賀城が見えてきた。コース表を見てみると、佐賀城が載っていたので、コース修正を兼ねて、そのまま立ち寄ってみることにした。平屋作りのお城の斬新さに、思わずシャッターを押す。ぐるりと佐賀城館内を見て回って佐賀城を後にした。

佐賀城近くの公園で、サガンコーヒーフェスタが開催されていたので、ここでも思わず写真を撮り続けた。食事をと考えたけど、ずらり人が並んでいたので、時間も大幅に費やしてしまったことだし、地図によると、まだまだ距離がありそうなので、先へと急いだ。

サガンコーヒーフェスタをあとにして歩いていくが、ゴールまでの道のりがまた、わからなくなった。とりあえず、ひたすら山が見える方向へと歩いて行くと、やっとゴール間近へとたどり着いた。急いでゴール受付で受付を済ませ、ホームへと向かう。5分も待たずに、帰りの電車に乗りこむ。一息ついたところで、コース表を見直してみると、旧福田家、松原神社、佐嘉神社、徴古館、佐賀バルーンミュージアムは行かずじまいだ。ちょっと広すぎる佐賀にあたふたしてしまったが、今度佐賀を訪れる際は、地図も何となくわかってきたので、さっさと見て回りたいものだ。

これで今日のウォーキングは終わり。歩行距離は計11km。ポイント無し。スマホの万歩計は16458歩。1万歩以上歩いたが、明日以降、歩けなくなるのでは?明日以降の体調を気にしながら帰宅へと向かった。